ATHLETE INTERVIEW

自分の「あるべき姿」を求めて

プロフィール
宮島 裕之選手
ラグビー
NECグリーンロケッツ東葛

長野県飯田市出身
9歳から地元長野県飯田市のラグビースクールでラグビーを始める

戦歴

長野県飯田高等学校1、2年生で全国大会(花園)出場
同志社大学に進学し体育会ラグビー部で1年時から大学選手権に出場
大学卒業後NECグリーンロケッツ東葛に入団し11年目を迎える

宮島 裕之選手 イメージ01

求められた役割を理解して全力を尽くす。それだけが自分のできること

真木:みやじ(宮島選手)は、なんというか、とても大人だなぁ、と思うことが多い。
宮島:そうですか?
真木:うん。物事に対する向き合い方、起こった出来事に対しての考え方、どれをとっても、感情をしっかりコントロールしてやるべきことを捉えているよね。
宮島:まぁ、そうおっしゃっていただけるのは嬉しいですね。
真木:Re-Viveに来たときとか、一緒にトレーニングしに行ったりしたときしか接していないからプライベートのこととかまではわからないけど、怪我をしたり、メンバーから外れたりしても、腐ることなく、現状をしっかり受け止めて、次にすべきことをしっかり見据えているように思います。いつも「しょうがないっすね、切り替えて一つ一つやっていきます」みたいな感じで頑張ってる。どうしてそういう考えができるようになったの?
宮島:そうですね。。それこそ、ラグビーという競技に出会えたおかげだと思います。
真木:どういうことだろう?
宮島:もともと、地元でプレーしている時は、周りにラグビー経験者が少なかったのもあって、自分が引っ張っていく感じで、割と王様的な感じだったんです。
真木:え、意外だね。
宮島:ですよね。ただ、田舎でプレーしていた時はそれで良かったですが、高校日本代表に呼ばれたり、大学ではU20に呼ばれたりして外に出たときに、化け物みたいな選手がたくさんいて、思いっきり鼻をへし折られました。そこで自分のプライドを捨てて、自分のプレーや立ち位置を模索する必要があったんで、割と考えてプレーしたり立ち振る舞ったりするようになりました。
真木:なるほどね。とんがってた時があったんだね。笑 でも、割と若いうちに気づくことが出来て良かったね。そして、プライドを捨てる、という選択ができた時点で、やはり賢い人なんだな、と思います。そういう選択できないまま大学で競技を終える選手は山程いるもんね。
宮島:たぶん、あそこでそうなれなかったら今も続けていなかったと思います。
真木:最近はお子さんも生まれて、一段と考えも変わってきたんじゃない?
宮島:家族が増えてやっぱり変わりましたね。自分のためだけにやっていた競技が、家族を喜ばせるためのものに変わりました。
真木:まぁ、そもそも底なしに優しいんだね。笑 みやじはほんと優しいよ。人に対する思いやりや優しさが溢れてる感じするもん。
宮島:なんか、恥ずかしいですね。笑
真木:意地悪なこと言うかもしれないけど、フィールドに立ったらその優しさは命取りになることがあるのでは?
宮島:グラウンドに立ったら優しさは捨てているつもりです。そんな中で、人としてちゃんとしたプレーをしたいと思っています。ラグビーって競技としては、乱暴な部分があるし、アドレナリンも出てどうしたって「闘い」が求められます。危険を伴うし激しい。そんな中でも、規律を重んじて、ちゃんとしたプレーをすることで、頑張っている姿を応援してもらいたいと思います。
真木:普通、インタビューでお手本のような回答が返ってくると、「作ってるな」って感じがしちゃうもんなんだけど、みやじはほんと、そのまんまだもんね。。だから、素直に「あぁ、すごいなぁ」って感じるわ。
宮島:チームでは社員でベテランなので、マネジメント側の立場に立つこともあって、選手との間でチームを良くするためにどうしなくてはいけないかを考える機会が増えました。そこでやっぱり、「チームを良くするために」と考えると、地域の方やファンの方に応援してもらえるチームじゃないといけないし、選手が言うべきことを言えるようにするには、きちんとやるべきことをやらなきゃ話は聞いてもらえない。そういうこと、身を持って体験する中で、どうしても真面目な感じになっちゃいますね。
真木:いじられながらもね。笑(グリーンロケッツファンの方の記事もぜひご覧ください)
宮島:はい(^^)
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真木:Re-Viveにはどうして来たんだっけ?
宮島:骨折、前十字靭帯断裂2回、肉離れなど大きな怪我が続き、自分の体が思うように動かない状態だった時、SNSでリバイブを見つけて、すがる思いで連絡したことがきっかけです。
真木:最近では、昨年肋骨の骨折したり大きな怪我だったね。肉離れも経験したね。その都度、我慢強くリハビリしてしっかりまたフィールドに戻ってる。そこもまたすごい。
宮島:Re-Viveに通うようになってからは、怪我をしてもちゃんと向き合って復活に向かえる知識とメンタルを持つことができるようになりました。真木さんに診てもらうと、自分では気づかない動きのエラーや苦手分野を見つけていただけるので、怪我予防・課題克服の面でかなり助けていただいています。
真木:学ぶ姿勢が素晴らしいから、何からでもそうやって吸収していけるんだと思うよ(^^)
宮島:知識は財産だと思っています。若い頃はただがむしゃらにやることも必要ですが、そこにトレーニングや体の知識が加われば、怪我を防いだり、トレーニングの質が上がったりします。それも体験してきました。だから、若い選手にも伝えたいんですけど、気になることがあれば自分からどんどん求めていって、知識を付けて欲しいです。私は知識や、真木さんとの出会いがなければ早々にラグビーを引退していたと思います。
真木:まさに、リテラシーの向上だね。
宮島:そうですね。とても大切なことだと思います。
真木:応援してくれる方々に伝えたいことはある?
宮島:私は有名な選手ではないし能力があると思っていませんが、できないことも練習してできるようになったり、勝利という結果を残したりできるので、あいつも頑張っているから自分も頑張ろうみたいなことを感じてもらえたら嬉しいです。試合の時には、人一倍グラウンドを走っている姿をみてもらえたらと思います!
真木:そうだね。みやじはもう、プレーを見ればすべて人柄が伝わると思うからぜひこの記事を読んだ方々にグラウンドに足を運んでもらいたいですね。今日はありがとうございました!
宮島:はい!グラウンドでRe-Viveの記事読みました!と声をかけてもらえたら嬉しいですね!ありがとうございました!!
このインタビューは2025年4月に行われたものです
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